レ・ネイ

青春下日記

彼について。

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 彼は私の目から見ても、いや誰の目から見ても醜いだろう。

 

    私はもうすぐ高校を卒業する高校生だ。ちなみに上の画像は私の好きなコラムニスト兼モデルの「いとう」さんである。あんな醜い者との思い出を遡るのだから、目の保養は必須だろう。

 

    さて、ここまで読んだ皆さんには私が彼を毛嫌いしているように思われるだろうが、本質は違う。といってもよくありがちなツンデレ日記にはならないので安心して欲しい。どう伝えたらよいだろうか、この感情に一定の普遍性はあるのだろうか。いつか皆さんの思い出に聞けたらと思う。

 

    彼のような存在とは、学校でなくてもいい、家でも、もしかしたら名前を知らないにしても、自分のこれまでの人生において運命性も感謝の気持ちも何も感じられない。そう何も感じないのだ。とすれば人生における「その他大勢」に含まれるだろうと思われるだろうが、そうではない。道の端っこに、教室の隅に、抱きしめたぬいぐるみの中で、彼は確かに息をしている。

 

    ここから彼との思い出を一つずつ載せていこうと思ったが、今の私にその技量は無いようだ。せっかくの機会なのに。僕は悲しいな。いやこれが最善なのかもね。何か大きな困難や精神的な試練を乗り越えたわけでは無いが、人格も対人的な役割も居場所の作り方も。ここにいるはずの僕とは違う彼に。沼地から這い出ようとする無残な虫を見て泣いているように。ありがとう。

 

ツンデレ日記にならないなんてよく言ったものだ。好きの感情などありはしないのに。